360°映画って知ってますか?
360°映画ってのは始め面白サイコーってなって見続けてるうちやっぱりこれおもんないんじゃないの、となって見終わった時にやっぱサイコーってなる映画。(ストーリーやシナリオは関係ないです)
自分にとって360°映画として1番思い出深いものはシネ・ヌーヴォで観たスタン・ブラッケージの映画。『DOG STAR MAN』やったかな
知らない人に軽く説明するとスタン・ブラッケージはアメリカの映画監督でフィルムに直接絵を描いたり、葉っぱを貼り付けたりするような実験的な映画を撮る人。もちろん普通?にも撮る。
この時のブラッケージ特集で何作か観たので内容もごっちゃになっていて記憶が朧げ。とにかくタイトル通り犬と人と星が出てくる。そんでたしか無音やった。始まったとき「なんじゃこりゃ!」と興奮してしばらくすると慣れてきて飽きてきて、もうええわーって、でもずっと無音で劇場の中は咳したり水飲んだりとかの音出しにくい状況で変な緊張感がずっとある。終わったらなんかとんでもない体験した感覚がしてまた興奮。結構長いのがいい(今調べたら78分あった)これが短かったらこれほどのパンチはなかったはず。あと劇場で観ること。こんなもん家で観てもしゃーないで。体験やもん。
ほんで今気づいたけど。映画のタイトルを内容そのまんま付けるのん無意識にブラッケージの影響受けてるのかも。出てくるもんそのまんま『DOG STAR MAN』ってタイトル今聞いてもええなあ思ったし。